超能力喫茶でも偶然を使っています。
超能力喫茶のマスターは遠方から来た客に対して、「この旅行の中で、3と6という数字が貴方に関係するでしょう」などと言います。
すると、その日泊まったホテルのルームナンバーが306だったりして、「ああ、このことだったのか!」とその客は驚きます。
おそらく、その人は多くの人にその驚きを話し、また噂が広がるわけです。
これも、前回お話しした偶然を利用したトリックなのです。
「3と6という数字」というだけで、細かいことは一切告げられていません。
数日間の旅行で、その人が数字と関わることがいったい何回あるのでしょう。
乗ったタクシーのナンバープレート、コインロッカーのナンバー、飛行機の座席・・・・
普段なら意識しないことですが、マスターの言葉があるので、3と6の数字に無意識に注意をはらっています。 その数字が目に付く確率は大変高いでしょう。
こんな話もあります。
マスターはポラロイドカメラを使って客の写真を撮ります。 すると、そこにはいない人物の顔が心霊写真のように写っているのです。(実はこのカメラはマジックの道具です)
客に対してマスターは、「それは貴方に関わる人物です。 小学校か中学の同級生ではないでしょうか?」などと言います。
小学校と中学校で9年間、1クラス40名として、360人、男女半々としても180人の該当者がいることになります。 しかも何年も前の記憶ですから、その中に「なんとなく似ている人」がいる可能性は少なくないでしょう。
それまでにも、不思議な現象をたくさん見せられて、マスターを超能力者と思った人は、記憶の中から該当する人物を当てはめ「ええ、そうです!! ○○さんです!! すごい!!」 となるのです。
もし、客が「いや、知りません」と言えば、例のごとく「ではこれから出会う人なのかもしれませんねぇ」と、さらっと流してしまいます。
「本当にそんな単純なことにだまされてしまうのか」と感じてらっしゃる方もおられるかもしれません。
しかし、実際に私のところにある女性からメールがきました。
「間違いなく知っている人が写真に写っていた。 これがトリックなら納得いく説明をしろ」と言うのです。
私は上のような説明をしました。
すると、「そんなはずはない。確かに知っている人物だ。そんないい加減な説明を求めた訳じゃない」
という返事でした。
では、「徹底的に検証しますので、もっと詳しく状況を教えてください。 できれば写真を送ってください」と言ったのですが、「もういいです」と、プッツリメールが途絶えてしまいました。
以前の指輪の件も女性でした。 女性の方がこのような事柄に感情的になるのでしょうか・・・
どうやら、彼女らは「信じたい」のでしょう。
でも、心のどこかに真実を追究する気持ちもあり、私にメールをしてきたのではないでしょうか。
しかし、いざ真実に近づくと、それから目を背けたいという気持ちが大きくなり、逃げてしまうということなのかもしれません。
ときに真実は辛いこともあります。
でもそれが真実ならば受け入れなければならないです。
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