SEO対策 マジシャン渋谷竜一のブログ マジックと超能力

2008年04月30日

ビリーバー、アンビリーバー

超能力の存在を主張する人には、大きく分けて2種類あります。

○本気でそれがあると思いこんでいる人

○実際は超能力などないと思いながら、他人にはそれを信じさせようとする人

前者をビリーバー、後者をアンビリーバーと呼ぶことにしましょう。

アンビリーバーは、自称超能力者の多くが当てはまります。
自発的にトリックを使っているわけですから、確信犯です。

面白い話ですが、この超能力者を語る人の方が一般の人よりも、本心では超能力の存在など全く信じていないというケースが多いようです。

特に、商売としてそれをやっている人は、見事なほどに割り切っています。

まあ、新興宗教やマルチ商法などと同じで、このような商売は良心を完全に排除しないと成り立たないのでしょう。

一番たちが悪いのは、病気治療をうたった超能力者でしょう。
正規の治療に使うべき時間やお金を浪費させて、手遅れになる場合も考えられます。
特に、「癌が治る」このキャッチフレーズは絶対に注意してください。
藁をもすがる思いの人、その弱みにつけ込む最悪の例だと言えます。


アンビリーバーの巧みな話術に信じ込まされたビリーバーも、別の意味でたちの悪い存在です。

そのような人は暗示にかかりやすくなり、スプーン曲げなどで、「曲がれ曲がれ」と思っているうちに無意識に力が入ってしまったり、偶然に起こったことを「奇跡」と信じてしまったりします。

騙そうとしてやっている人は、注意深く話を聞くとどこかに不自然な感じが読みとれるものです。
ところがビリーバーは実際に「良いこと」と思ってやっているわけですから、その言葉にも変な誠実さや真実味があります。

それがまた新たなビリーバーを作ってしまうわけです。



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2008年04月24日

超能力喫茶C

超能力喫茶でも偶然を使っています。


超能力喫茶のマスターは遠方から来た客に対して、「この旅行の中で、3と6という数字が貴方に関係するでしょう」などと言います。

すると、その日泊まったホテルのルームナンバーが306だったりして、「ああ、このことだったのか!」とその客は驚きます。

おそらく、その人は多くの人にその驚きを話し、また噂が広がるわけです。

これも、前回お話しした偶然を利用したトリックなのです。

「3と6という数字」というだけで、細かいことは一切告げられていません。
数日間の旅行で、その人が数字と関わることがいったい何回あるのでしょう。
乗ったタクシーのナンバープレート、コインロッカーのナンバー、飛行機の座席・・・・
普段なら意識しないことですが、マスターの言葉があるので、3と6の数字に無意識に注意をはらっています。 その数字が目に付く確率は大変高いでしょう。

こんな話もあります。
マスターはポラロイドカメラを使って客の写真を撮ります。 すると、そこにはいない人物の顔が心霊写真のように写っているのです。(実はこのカメラはマジックの道具です)
客に対してマスターは、「それは貴方に関わる人物です。 小学校か中学の同級生ではないでしょうか?」などと言います。

小学校と中学校で9年間、1クラス40名として、360人、男女半々としても180人の該当者がいることになります。 しかも何年も前の記憶ですから、その中に「なんとなく似ている人」がいる可能性は少なくないでしょう。
それまでにも、不思議な現象をたくさん見せられて、マスターを超能力者と思った人は、記憶の中から該当する人物を当てはめ「ええ、そうです!! ○○さんです!! すごい!!」 となるのです。

もし、客が「いや、知りません」と言えば、例のごとく「ではこれから出会う人なのかもしれませんねぇ」と、さらっと流してしまいます。


「本当にそんな単純なことにだまされてしまうのか」と感じてらっしゃる方もおられるかもしれません。

しかし、実際に私のところにある女性からメールがきました。
「間違いなく知っている人が写真に写っていた。 これがトリックなら納得いく説明をしろ」と言うのです。
私は上のような説明をしました。

すると、「そんなはずはない。確かに知っている人物だ。そんないい加減な説明を求めた訳じゃない」
という返事でした。

では、「徹底的に検証しますので、もっと詳しく状況を教えてください。 できれば写真を送ってください」と言ったのですが、「もういいです」と、プッツリメールが途絶えてしまいました。


以前の指輪の件も女性でした。 女性の方がこのような事柄に感情的になるのでしょうか・・・
どうやら、彼女らは「信じたい」のでしょう。
でも、心のどこかに真実を追究する気持ちもあり、私にメールをしてきたのではないでしょうか。
しかし、いざ真実に近づくと、それから目を背けたいという気持ちが大きくなり、逃げてしまうということなのかもしれません。

ときに真実は辛いこともあります。
でもそれが真実ならば受け入れなければならないです。

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2008年04月19日

偶然と必然

昔、占い師はよく「貴方の家の庭に松の木がありますか?」
と言ったそうです。
もしあれば、当たったということになります。
「ない」と言われた場合は、「それはよかった。松があれば災いを招くところだ」と答えます。
そうすれば、はずれたという印象はなくなります。

では、以下のマジックのタネがわかりますか。

マジシャンは一組のトランプを出し、客に渡してよく調べさせます。
それを受け取って、テーブルに裏向けに広げます。
そして、「あなたはハートのエースを選ぶでしょう」と言い、その後客に自由に一枚取らせます。
客の取ったカードはまさにハートのエース。 もちろん、ハートのエースは一枚しかなく、トランプにも仕掛けはありません。

タネを明かすと馬鹿馬鹿しいのですが、単に52分の1の確率に頼っているだけです。
マジシャンは、カードを選ばせるたびに、「あなたはハートのエースを選ぶ」と言っていたのです。
そうすれば、確率的に52回に1回は当たることになります。
はずれた場合は、「ははは、そんなわけないですよね」と冗談だったことにして、すぐに引いたカードを使って別のマジックを行うのです。 最後にそのカードとハートのエースをすり替えるマジックをして、「やはりあなたの引いたカードはハートのエースだったんですね」と言ってつじつまをあわせます。

52分の1の確率でハートのエースを引いた客は大変驚き、超能力だと思いこむかもしれません。


百万分の一の偶然は、事象が百万あれば必然になるのです。

これを巧みに使う偽超能力者は結構います。


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2008年04月13日

科学的

超常現象を肯定する方にも、きちんと論理的にものを考え、本物、偽物の区別をされる冷静な人もいます。

ところがやっかいなのは、「なんでもアリ」の人です。

「あなたの言っていることは科学的に間違っています」というと、「科学など関係ない。 これは科学では証明できないことだ。 科学が万能だと思わないでください。」などと言い返します。

どうも科学という言葉を誤解しているようです。
多分この人が言いたいのは、「科学」ではなく「現代の文明」ということなのでしょう。

現代の文明で解明されていないことはたくさんあります。
それを解明していくのが科学です。

もし超能力が存在するなら、それがどのような形で作用しているかを探求する事が科学なのです。

つまり、「科学では解明できない」というのは矛盾した表現なのです。


また、彼らがよく使う表現で、「超能力がないという証拠はないではないか」というのがあります。

「ないという証拠はない」という二重否定は意味がありません。
ないことの証明など不可能だからです。

「恐竜は地球上には生き残っていない」
これを証明するには、地球上をくまなく調べなければなりません。
小さな島々や、深海まで。
調べられたとしても、A地点を調べているときに恐竜はB地点にいて、B地点を調べているときにA地点に移動していたということも考えられます。
ならば、地球上のすべてを同時に調べる必要があります。
そんなことは無理ですね。

だからといって、「恐竜がいないという証拠はない」=「恐竜がいる」という公式は間違っています。


つまり、「超能力がないとは言い切れない」ではなく、「その存在が明らかでない以上、現段階では超能力の存在は認められていない」と言うしかないのです。


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2008年04月09日

幸福のペンダント

最近はあまり見かけなくなりましたが、以前はよく雑誌の広告に「幸福のペンダント」なるものがありました。

不思議なパワーを持つ鉱石で作ったペンダントで、それを身につけていると必ずよいことが起きるというのです。

中でも一番面白かったのが、にユリ・ゲラーの写真が載っていて、一つ一つに彼のパワーを込めてもらったという解説つきの広告でした。

しかし、誰が考えたのでしょうか、うまい商売です。

実際はただの石ころですから、おそらく価格は原価の十倍以上でしょう。
それでも、買う気にさせるのが、「効果がなければ全額返金します」といううたい文句です。

原価1個千円で百個作って、1万円で全部売ったとしましょう。

インチキですから、当然効果はないのですが、中にはたまたま買った後によいことが起こった人もいるでしょう。
「どんなよいこと」かは明記されていないのですから、当てはまることは無限です。
100円玉を拾ったり、電車でうまく座れたり・・・・、普段なら気にしないようなことも、「もしかしてペンダントのおかげ? なら、このまま持っておけばもっといいことがおこるかも」

そんな風に思う人が20%、効果はなかったが返品が面倒とか気が引けるという人が10%とすれば、他の人がみんな返品しても30万円の売り上げが残ります。

原価が10万円ですから、20万円のもうけです。

しかも返品されたものは、また販売できるわけですから、「たまたまよいことが起こった人」に当たるまで回り続け、最後には完売、ボロもうけです。

よいことが起こった人からは感謝され、起こらなかった人は返金されて文句はない、被害者がいないので、訴えられたりすることもない。 うーん、うまい!

こういう原理って、実は偽超能力者もよく使う手なのです。
それはまた機会があれば書きましょう。


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2008年04月07日

超能力喫茶B

前に指輪テレポートの話をしました。

今回はそれに少し似た話です。

超能力喫茶信者の女性からのメールでした。

その女性は、半年ほど前の海外旅行中に無くしてしまった指輪が、超能力喫茶へ行く途中の電車の中で、バックの中から出てきたというのです。

彼女はこれを喫茶店のマスターの起こした奇跡と主張するのですが、それはちょっと首をかしげたくなります。

もしマスターが「あなたのなくした指輪はいついつ、どこどこから出てきますよ」と言って、その通りになれば、超能力かもしれません。

でもそうではありません。 この場合は、「なくなった指輪がたまたま出てきた」というだけの話です。

そう言うと、彼女は、「しかし海外旅行に持っていった鞄と、指輪が出てきた鞄は違うものだった。 だから普通ではあり得ない。やはりマスターが奇跡を起こしてくれたのだ」と譲りません。

そこで私は仮説をたててみました。
指輪は海外旅行中、衣服、又は荷物の中の小物か何かの中に紛れて引っかかった状態だった。 帰国して、それを別の鞄に入れ替え、その中で落ちてしまった。

すると、彼女は「そんなことあるはずがないでしょ。 あなたは想像力が豊かですねぇ(笑)」と返事してきました。


う〜ん、超能力で海外から鞄の中へ指輪をテレポートさせたと思いこむ方がよっぽど想像力が豊かだという気がしますが・・・・


つまり、こういった少しハズれたことを信じ込んでしまった人は、常識の範疇そのものがズレてしまうようです。

たしかにオウム信者やライフスペースの「定説です」などは、これの顕著な例ですね。

誤った方向へつっ走っていった人を元に戻すのは大変なことです。
どんなにトリックである証拠をつきつけても、真実に目を向けようとしません。

しまいには、「確かに彼のやっていることは手品かもしれないが、それとは別に、彼には超能力がある。」などと言い出す始末。

彼の技を見て超能力だと信じたのに・・・・
原因と結果が逆転して、とりあえず「超能力ありき」になってしまってます。 ヤレヤレ


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2008年04月05日

スプーン曲げ

超能力の代名詞、スプーン曲げについて。

ユリ・ゲラーですっかり有名になったスプーン曲げですが、実は彼がやる以前から、マジックのネタとしては存在しておりました。

そのやり方も様々で、スプーン曲げだけを解説した書物、ビデオなども多数存在しております。

かく言う私も、スプーン曲げは得意技の一つです。

ユリ・ゲラー以来、スプーン曲げ=超能力というイメージが定着してしまいましたが、よく考えてみると、これはそんなに不思議なことでしょうか?

金属とはいえ、スプーンは人の力で曲がるものです。
曲げる場所は、必ず柄の一番細い部分、つまり一番曲げやすい所です。 食べ物をすくう丸い部分を曲げる人はいません。

何かのパワーで金属を曲げることができるなら、五寸釘でも鉄骨でも曲げられそうなもんですが・・・

同じ不思議な現象でも、ハンカチから鳩を出しても誰も超能力だとは思いません。 どちらもタネがわからないのに、なぜでしょう?

それは単に鳩出しは手品でおなじみの現象、スプーン曲げは超能力っぽいという、ただそれだけの理由です。

偽超能力にだまされないポイントは「雰囲気」にごまかされないことです。

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2008年04月04日

超能力喫茶A

さて、以前に書いた超能力喫茶の話です。

そこで行われている内容は、手品を趣味にしている人ならおなじみのものばかりなのですが、色々と噂を聞くと、手品では絶対に不可能な現象の話も出てきました。

例えば、マスターが客の一人に、今はめている指輪を置いていけと言うのです。それは、数日後に必ずあなたのもとに返ってくるからと。

そして、実際に数日後、その客が風呂で頭を洗っているときに、ふと指に違和感を覚え、見るとあずけた指輪がはまっていたというのです。

この話が本当なら、確かに手品では不可能です。

ところが、この話を「自分の体験」として話してくれた人は一人もいませんでした。
すべて、誰かの体験を聞いた話なのです。
「私の友人が・・・」で始まるうわさ話ほどいい加減なものはありません。

唯一、ある京都の大学生がこの話を自分の体験としてメールしてくれたことがあるのですが、私が、「絶対に嘘ではないですね」と念を押すと、それっきりメールが途絶えてしまいました。
「怒らないので本当のことを話してほしい」と再度メールすると、「こめんなさい、友人から聞いた話です。 でも、その友人は嘘をつくような人ではないです」と返事が返ってきました。

「嘘をつかない人」・・・多分そんな人はいないと思います。
それは「悪意のある嘘はつかない人」という意味でしょう。

怪談話などでよく見られることですが、聞いている人を楽しませようとするリップサービス的な嘘は罪のある嘘ではありません。

多分、その友人も、誰かから聞いた話を、彼を楽しませるために自分の体験として語ったのではないでしょうか。


このようにして、この不思議な話は都市伝説のように広がっていったのです。


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